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| 2004/3/30 |
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『ニシノユキヒコの恋と冒険』
著 者:川上弘美 出版社:新潮社
発行日:2003年11月 本体価格:1,400円
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さて、1冊の本についてスタッフで感想を書いているということなので内容はほどほどに。
タイトルにまで登場するニシノ君は女性の憧れの対象ではないでしょうか…。女性陣は一様に「ズルイ」「卑怯」「危険」と散々ですが、本当のところはどうなんですか?ん?(笑) すごくドキドキして、すごく腹立たしくて、すごく寂しくなるけど「なんか、分かる…」と思ってしまう。これって憧れに近くないですか?
自分は読後なんだか寂しくなりました。ニシノ君も寂しいけど、出会った女性たちも寂しい。ニシノ君と出合った女性たちは本当にニシノ君を愛していたのでしょうか?まぁ、愛といっても千差万別なのではっきりとは言えないのですが、ニシノ君は「きちんと愛せる」人を望んでいた割に、女性たちは「きちんと愛してない」ように感じてしまいました。まぁ、ニシノ君の放つ雰囲気が彼女たちに防衛本能を働かせたのかもしれませんが、ニシノ君を思い出して「幸せになってほしい」と思う、同情とも諦めとも愛ともつかない感情はひどく切ないです。※はい、ここで反感を持たれた方、感想お待ちしてます!(笑
やっぱり女性と男性では違うのかもしれませんが、自分も若気の至りで敵わない女性に恋をしてかなり痛い思いもしました…。追いかけることがすごいエネルギーが必要だということも知ったし、追いつけない人もいることを知って少し自分を理解したり…。登場した女性たちがニシノ君を思い出すとき、自分も含めて本書の読書日記を書いているスタッフたちが過去の恋を思い出すとき、どんな気持ちになっているのでしょうか…。自分はどれも痛いです…。
そんな中でも独特の言葉遣いで、入り込んだ時に感じるふわっとした空気は著者ならではです。ニシノ君はさることながら、登場する10人の女性全員が得もいわれぬ魅力があります。以外にさらっと読めるので、個性的な彼女たちの話を聞くだけでも十分楽しめると思います。恋愛小説に興味のない方も一読してみてはいかがでしょうか? |
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【楽天ブックススタッフ 河】 |
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