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| 2003/8/1 |
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『自殺よりはsex』
著 者:村上龍 出版社:ベストセラーズ
発行日:2003年01月 本体価格:1,500円
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友達の洋服の展示会に行きました。場所は目黒川沿いのとあるCafeだったのですが、ゆるゆるのいい感じの雰囲気とともに「あぁ、彼女が作った服だなー」というのがビシビシ伝わるいい展示会でした。
そのときふっと思い出して読みたくなったのがこの「自殺よりsex」。村上龍氏が今までに書いたエッセイの中から「恋愛モノ」を選んでまとめてあるのがこの本です。もちろん恋愛モノといってもありがちな「こうしたら恋人ができる」的なものではなく、村上龍氏の主張は常に一貫しています。“「依存」は最低。自立していない人は恋愛する資格なし。好きなことを見つけ、充実した仕事をし、自分の人生の最優先事項を探しなさい”ということです。展示会で友達が作った洋服を見ていたら「あぁ、自分の好きなことをして、自立した自由な感じってこういうことなんだろうなー」と思ったわけです。
本書はエッセイなので直接的なアドバイスめいたモノも多いのですが、「オレはそう思うけど他人のことは知らねー。オレとオレの仲間はとりあえず楽しいよー」といった“村上龍節”全開です。「自分が輝いていること以外に、人にしてあげられることは何もない」というこのテンションと考えが私は割りと好きなのですが。
本書のはじめの方に収録されている10年以上前のエッセイは「ブスで田舎者で貧乏人の恋愛はみんなのめいわくである」などなど、いろいろバッサリ切り捨てる発言も多かったのですが、最近のエッセイになるとちょっとずつ変わってきていて、時の流れを感じられ、そこもなかなか面白い本です。
良い事言っているなーと心に刺さる発言(文章)が結構あったのですが、その中の1つをちょっとご紹介します。私はよしもとばなな氏のファンでもあるのですが、本書の中で龍氏は、ばなな氏の小説を「ハウスミュージックに似ている」と言っているのです。その理由は両方とも「絶望」からスタートしていて、圧倒的な技術があること。(※もちろん一部の優れたミュージシャンの音に限定ですが)そして「よしもとばななの作品は世界でハウスミュージックのように読まれているのだと思う」・・・ってスゴイ・・!よしもとばななとハウスミュージックは両方とも大好きだけど、そんな風に考えたことなんてなかったであります。これは「やられたー」って感じでした。なんだかんだと常に気になる村上龍氏。う〜ん。さすがなのです。 |
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