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| 2003/7/18 |
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『ドスコイ警備保障』
著 者:室積光 出版社:アーティストハウス/角川書店
発行日:2003年07月 本体価格:1,400円
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ちょっと元気になるいいお話です。廃業後のお相撲さんが警備会社を作る話なのですが、確かにそれってイイ案な気がします。親方になれる人なんてほんのひとにぎりなわけで、多くの人は困りますよねぇ、就職。(中学卒業してすぐ入門した人なんかは学歴もないわけだし大変そうです・・)お相撲さんは体も大きくて強いわけですからぴったりです。警備会社。
そんな設定ではじまった「ドスコイ警備保障」。お相撲さんたちは本当に強いわけですから、強盗をぺっちゃんこにするなどのお手柄を上げ、バッチリ人気がでます。ドスコイ警備保障の最初の事務所兼独身寮には、偶然普通の会社に勤める単なるデブの「松村」が住んでいます。ドスコイの会社運営に関わる人々、近所の高校生などなどいろいろな登場人物が出てくるのですが、元力士だけでなく「あることに一生懸命だった人」が挫折して、その後「何か」を見つけていく希望の持てるいい話です。
単なるデブの松村もなんだかんだとハリウッドで踊るようになるほど(!?)活躍します。いろいろハッピーエンドすぎだよーと思うのですが、はちゃめちゃな感じが嫌味なく、読後は爽やかな気分です。また、この本はいい意味で常識を破ってくれて気持ちがいいです。例えば40歳の女社長と28歳の元力士が結婚するエピソードがあるのですが、違和感なく描かれ「あぁ自分の中の思い込み(常識)って時にはジャマになることもあるんだなー」とさりげなーく教えてくれたりします。
自分の限界を自分で勝手に設定して諦めていることって・・ありますよね。しかも自分ではそのことに意外と気づかないものです。私は警備会社を興したり、ハリウッドデビューを突然もくろんだりするつもりはありませんが、「何か」をやりたい、「これ」が欲しいという気持ちを失うことだけはしたくないと思いました。ドスコイ警備保障・・はちゃめちゃですが、はちゃめちゃゆえに元気をもらえるお話です。 |
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