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| 2003/2/19 |
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『ずっと彼氏がいないあなたへ』
著 者:岩月謙司 出版社:WAVE出版
発行日:2002年12月 本体価格:1,200円
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この衝撃的なタイトルに吸い寄せられて買いました。どうやら世間でも売れているらしいです。内容は、正直どう評価したものか、迷ってしまいました。一時は「これって、トンデモ本?」とも思ったくらいでしたから。
著者の意見はコンサバ系です。目次からして、「そもそも恋愛って、どういうもの?」「恋愛のキホンをおさえよう」「セックスしないと、恋愛とは呼べないの?」という章があり、どれをとっても、それだけで本が10冊も20冊も書けそうな究極のテーマですが、それぞれ著者は答えを用意しています。「私、恋愛に対して臆病なんですよね」「じゃ、気持ちを伝えるのがヘタなの?傷つくのが怖いだけじゃないの?」みたいな、会話の形で例を取り上げるのが多いせいか、さらさら読めて、また、友達と恋愛相談しているように感情移入しやすくもあります。そのあと、この人はこうだああだと解説してあったりするのですが、「数千人の恋愛を調査しました」というわりには、なんかこれ飛躍があるんじゃない?と思わせる主観的な結論も多々あります。でも逆に、データによると云々という話より面白いし、そもそも恋愛の話なんて、その人個人の恋愛観の枠の中で語られるものでしかないと思って許しましょう。恋愛の教祖サマが教え導いて押し付けがましく説き伏せる口調ではなく、ソフトな語り口なのも、読みやすさの理由の一つでしょう。
ところで何をコンサバと思ったかというと、わりと男女の役割が固定的なのです。「受容と共感」が重視されていて、「女性の魅力の半分は受容の魅力(残りはかわいいとか性的な魅力)」とか、「笑顔と料理がオトコ心をつかむポイント」とか。もっとも、もしかしたら女と男はそういう関係がホントにキホンなのかもしれません。とりあえずほめとくと機嫌のいい男の人っていますから。色眼鏡で見ないで、一度拝聴してみるのも悪くないかもしれません。
そのあたりの断定的なところと、最後の「彼氏をつくるための具体策とタブー」の章にトンデモな例があったこと(プリンと日記の例のことなので、詳しくはぜひご自分で確認を)、それがこの本にマイナス点を付ける要因となりました。でも、トータルでプラスだったと思えたのは、「慎重すぎたり疑ったりするのは拒否のサインになる」「臆病になったり、傷つくのがこわいのは、自分の存在に対する自信のなさ」「受容と共感ができるのは自分を肯定できてこそ」とか、なるほどなと痛いところを突かれることも多かったからでした。
「自分が本当に好きな人と一緒にいると、緊張がとけ、一人でいる時よりも、何倍もリラックスできるのです。リラックスすると、素の自分でいられるのです。だからこそ、彼と一緒にいると生き生きできるのです。生き生きできるからこそ、自己実現、つまり一番自分がやりたかったことができるようになるのです。これが恋愛の最大の効用です」――これが「受容と共感」の生み出すものでしょうか。こんないい恋愛関係が築けるように、ぼやいたりせず、自分をもうちょっとほめてやろっかなという前向きな気持ちを持つ気になったのが収穫でした。「こういう本からもちゃんと教訓を得ているなんて、私もなかなかじゃない」とまずはほめてあげております。
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【楽天スタッフ 笑】 |
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