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| 2003/12/9 |
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『博士の愛した数式』
著 者:小川洋子 出版社:新潮社
発行日:2003年08月 本体価格:1,500円
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つい先日、世界最大の素数が見つかった。というニュースが目に留まりました。630万桁だそうです。そんな数字が自身以外の数で割り切れないなんて、ロマンを感じてならないのですが、それは私だけでしょうか?
そんなことを考えるようになったのも、この本を読んでからです。正直なところ、本を読むという作業が苦手な私なのですが、ある晩、まぁ時間掛けて読もうやとページを開き読み始めたとたん、気がつけば一晩で読み終えてしまいました。随所に数字や数式が盛り込まれ、物語のなかで独特の世界観を出してます。目まぐるしく展開するようなお話ではなく、ちょっとした暖かさがあり、そしてやさしさがあり、「あぁ、これが愛なんだね」と自然にキザな言葉がこぼれてくるような登場人物達の生き方が綴ってあり、そんなやさしさに触れていたいという気持ちが、私にこの本を最後まで読ませてくれたのかもしれません。読み終えた時には深夜だったのですが、なんだかとても優しい、暖かい気持ちになってました。
「愛」とか「絆」って普遍的なものですよね。でも目には見えなくて感じることしかできない。その尺度は人それぞれで、満ち足りてると思ってる人も入れば、もの足りなく感じてる人もいる。そんなもどかしさの中、皆生きてると思うのですが、こういう本がそんな気持ちを一つに結んでくれてるような気がしました。久々にいい本に巡り合いました。ちなみに、GIMPSプロジェクトという組織が分散コンピューティング技術で最大素数の計算を行ってます。私のパソコンにもそのソフトがインストールされてて、今も素数を計算しています。次の世界最大の素数発見は私の番かな? |
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【楽天ブックススタッフ 桃】 |
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