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| 2003/12/12 |
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『ハリネズミと金貨』
著 者:ウラジーミル・オルロフ/田中潔 出版社:偕成社
発行日:2003年12月 本体価格:1,400円
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あたたかくなるお話を読みたくないですか?寒〜いロシアからきた、冬を気持ちよく過ごすことができそうな幸せなお話です。絵もちょっとぽわんとしたやわらかいテイストで異国情緒たっぷり。もし私が小学校の先生だったら絶対子どもたちに読んであげようと思う1冊です。
あとがきにロシアの諺「100ルーブリより100人の友を持て」が載っています。ロシアの20世紀はお金だけあってもあまり役にたたない社会でした。知人友人たちの間で必要なものや情報を融通しなければいけないロシアにおいて「100ルーブリより100人の友を持て」という諺は人々にとって実生活に基づいたものだったのです。私は小さい頃から父親に「友だちは大切なものだ」としつこいほど言われて育ちました。当時は「ふ〜ん」と思っていたのですが、潜在意識に効いているのでしょうか?私は今人生で一番大切なものは「友だち」だと思っています。
ところで本書はどんなお話かというと…ハリネズミさんはある日、金貨を拾います。これで冬のしたくをしようと干しキノコ、靴、くつした…と探しにいくのですが、干しキノコはリスさんがにもらってしまいます。靴はカラスさんが作ってくれました。そしてハリネズミさんはどういう行動をとったかというと…。最後のハリネズミさんの「ひとこと」がかっこいいです。ぜひ本書を読んでみてください!
このロシアからきたお話は「お金至上主義」が当たり前になっている私たちに、優しく間違いを諭してくれます。お金は本来、人と人が一緒に暮らすのを助けるもの。でも実際はお金を得ることが大事になっていて、お金を通して結びついている人々が見えなくなっている…。「お金儲け」も大切ですが、「お金」の本来の意味を知った上で、生活していきたいですよね。そうでないと、大切なモノを見失ってしまいます…。この本には、いい人しか出てこなくて「世の中そんなに甘くないぜ!」と言ってしまえばそれまでですが「人の基本はここにある」と信じたいです。外は寒い今日このごろ…気持ちだけはあったかくいたいものです。
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