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| 2003/10/15 |
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『地獄を極楽にする方法』
著 者:美輪明宏 出版社:主婦と生活社
発行日:2003年10月 本体価格:1,600円
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お金、仕事、結婚、離別、家族、恋人、友人、自分…。生きている限り悩むネタに不自由しないのが人間です。だけど、私事で恐縮ですが、ここ数年を振り返ると昔に比べてず〜っと悩まなくなったなぁ、と自分で思うのです。もちろん私は、前述の悩みカテゴリーのどれに関しても悩むべきネタを持っています。しかも、今後も解決しないであろうと思われるネタも豊富に取り揃えてたりします。だけど何故昔よりは悩まなくなったのか?(全く悩まないというわけじゃないです。念の為。)ちょっとばかり年をとってもうどうでもよくなったとか、そういうんじゃありません。で、自分なりに考えた結果、「どんなことも、たいていは自分の望む状態にないのがフツウ」と思えるようになったことが大きいのかな、と思ったりしてます。でも「それってちょっと悲観的じゃない?」と言われるかもしれません。逆に「そんなの当り前じゃん、何を今更」と言われるかもしれません。どちらにせよとにかく大切なのは、現状を受け入れてこそ次の一歩を踏み出せる、ということで…。
そこで登場するのが、皆様ご存知、美輪サマ(と私は呼んでます…笑)の人生相談書『地獄を極楽にする方法』。僭越ながら美輪サマの基本的な考え方を要約するならば、「世の中自分の望むとおりにいくことなんか何一つありゃしないんだから、自分の望むどおりにしたいんだったら、それに向かって地道に努力して自分を磨くしかないのッ!」。これが、地獄を極楽にする唯一の方法。なんてオーソドックスでシンプルでリーズナブル!美しいです。
この美輪サマの考え方は二段階に分析できまして、(1)「世の中自分の望むどおりにいくことなんか何一つありゃしない」と、(2)「だから自分の望むどおりにしたいんだったら、それに向かって地道に努力して自分を磨くしかないのッ!」の二段階に分けられます。私はまだまだ(1)の扉を開きかけたくらい。(1)が理解できていても、(2)を具体的にどうすれば良いのか、やっぱり手探り状態というところ。
そんな迷える子羊のために書かれたのが、この本です。美輪サマだって、若い頃はイロイロありました(詳細は『紫の履歴書』を参照。涙なくしては読めません…)。血の涙を流してきた美輪サマだからこその、愛あるキツ〜イお言葉たち。綺麗事は一切ナシ!!です。そういえば先日、誰の本だったか忘れましたが、容貌コンプレックスに悩む女の子に「オードリー・ヘプバーンだってエラが張って痩せっぽちというコンプレックスを長所に変えたんだから、貴女も頑張って!」という仰天アドバイスをしているのを目にしてしまい、その場で倒れそうになりました。一方、美輪サマのお言葉はといえば、外見は整形で何とかなります、でも同時に内面も磨かなければダメ!とのこと(内面磨きの具体的な詳細は『天声美語』を参照)。快刀乱麻を断つとはこの事ですね。
現実を受け入れたとたん、自分の望む方向への現実的な対処法が見えてきて、結局すべてはシンプルになる。美しいです。でも、それじゃあ自分の望むものって一体何?それだけは自分で考えるしかない。ということで、それはまた別のお話……。 |
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【楽天ブックススタッフ 寺】 |
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