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読書日記 2004年3月31日更新
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2003/1/29
『すべてがFになる』

著 者:森博嗣
出版社:講談社
発行日:1996年04月
本体価格:880円
実はこの本を読むのは2回目です。というのも、1回目は「内容が難しい、難しいんだけど先が知りたい」という思いに駆られて斜め読みをしてしまったので…。案の定、2回目だというのにとても新鮮な気持ちで読み進むことが出来ました(つまりよく覚えていなかった)。

夏のゼミ合宿で孤島を訪れたN大学工学部助教授・犀川創平とその教え子・西之園萌絵は、14歳のときに両親を殺害した罪に問われて以来研究所に閉じこもっている天才研究者・真賀田四季に会いに行きます。1週間もの間外部との接触を断っていた真賀田博士の部屋に入ろうとした犀川の目の前に現れたのは、ウエディングドレスを着た女の死体。さらにモニターのディスプレイには「すべてがFになる」という文字が…。

まず、メインの登場人物となる犀川助教授と萌絵のウィットに富んだ会話が面白いです。萌絵は筋金入りのお嬢様で、ピントがずれた部分もあるものの、頭の回転が速くミステリィ好き。犀川は偏屈ながら飄々としていて、でも萌絵の存在には流されやすくちょっと甘い。そんな2人が繰り広げる推理劇は、押しつけがましくなく、さらっと楽しめます。最後のトリックは、予想もつかない上にしかもスマート!エンディング部分も、次への期待をかきたてる結末となっています。

このシリーズは、「S&Mシリーズ」(犀川のSと萌絵のM)としてこの後9冊続きます。興味のある方は順番に読み進むことをおすすめします。最初は理系で難しいかな、と思いますが、気づいたらハマってしまう独特の森博嗣ワールド。全部読み終わったとき、また1冊目から読み返すと、新しい発見があると思いますよ(よく覚えてなかったから、ではなく)。
【楽天ブックススタッフ 菊】


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