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読書日記 2004年3月31日更新
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2003/1/16
『トニーノの歌う魔法』

著 者:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/野口絵美
出版社:徳間書店
発行日:2002年03月
本体価格:1,700円
と、いうわけで前回に引き続き、大魔法使いクレストマンシーシリーズを読んでいます。ファンタジー小説は数あれどやっぱり読んでみないとその魅力はわかりませんね。次を読みたい!と熱望できる本に会えたのは幸せなことです。みなさん、ハリー・ポッターに行列してる場合じゃないですぞ。(もうそんな時期も過ぎましたが)まだまだ面白い本が沢山あるんだってば。

小国カプローナは、呪文によって守られた町でした。魔法の呪文はこの主人公トニーノの生家であるモンターナ家とペトロッキ家という名家が作っているのですが、なぜかこの2軒はひじょーに仲が悪いのです。ロミオとジュリエットで言うところのモンタギューとキャピレット。(もちろんそうなると恋も付きものですな〜)この2軒が仲が悪いせいかどうかは謎ですが、国を守っている呪文までもが弱くなってきてこのままいくと、周囲の国から攻め込まれて戦争で負けてしまいそうな雲行きになってきます。
そこで、トニーノが大活躍!と、行くかと思いきや…こんな名門に生まれたのにトニーノの呪文の成績はてんでダメ。出来ることはネコと話が出来ることくらい。一方のペトロッキ家のアンジェリカという女の子も、これまた呪文を間違えて父親を緑にしてしまったという逸話の持ち主です。こんな2人は国の弱体化を狙う悪い大魔法使いの罠にかかり、誘拐されてしまう羽目になるのです。で、ここで頑張るのがトニーノのお兄さんのパオロと、アンジェリカのお姉さんのレナータです。いがみ合う大人たちを尻目に見ながら、困った2人はクレストマンシーに助けを求めることに…

家同士がドタバタもみ合って…という賑やかさだったのにもかかわらず、その騒ぎに埋没しない強烈な個性のキャラクターたちばかりで、読み手としては非常に楽でした。(冒頭にイラストがあるのがこれまた嬉しい)ある程度本を読んできているとオチは容易に想像がついてしまうのですが、それでも最後までワクワク・ドキドキ感を持って読めます。子どもの頃読んでたら相当夢中になっただろうなぁ〜
この世界で唱えられる呪文は歌なのです。(不幸なことに、アンジェリカは酷い音痴だったみたい)それを考えると、これがミュージカルになったら本当に楽しそう!

ところで、今回もクレストマンシーは派手な魔法を唱えるわけでもなく、両家のいざこざを上手くおさめて華麗に去っていきました。まるで水戸黄門みたいです。そもそもクレストマンシーはずっとこんなちょい役で終わるものなのでしょうか?それを確かめるためにも他の作品も読んでみねばなりません。
【楽天ブックススタッフ 瑞】


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