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| 2003/1/14 |
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『クリストファーの魔法の旅』
著 者:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/田中薫子 出版社:徳間書店
発行日:2001年10月 本体価格:1,700円
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今年ブレイクするであろうダイアナ・ウィン・ジョーンズの本を読み始めました。以前このコーナーで紹介した『九年目の魔法』を読んだ時にはちょっとじれったさも覚えたところがあったのですが、今回は完全に子ども向きにルビもふってあります。「子ども向きだし、さらっと読めるかな〜」なんて侮って読み始めたら、こりゃまた参りました。読みやすい上に面白いので、すっかりその世界にはまってしまって次から次へと読みあさっています。
この本を読む前に『アブダラと空飛ぶ絨毯』を読んで、大魔法使いクレストマンシーのシリーズに取りかかってます。順番もシリーズもとびとびに読んでいるわけですが、どこから読んでも楽しめる作りになっているのがこれまた嬉しいところです。クレストマンシーというのは、どうやらものすごい大魔法使いらしくって、九つの命を持つような特別な人が運命的になるべき職業のようです。それで、魔法が間違った方法で使われていないかどうか?とかを監視しているよう。そして、このお話しではシリーズで大活躍をするクレストマンシーの幼少期の姿を描いています。
クリストファーは夢のなかで、パラレルワールドを行ったり来たり出来る能力を持っていました。これが何より強い魔力を持っている証拠なわけなのですが、昼間起きている時はとんとダメ(でも魔術以外の成績は良かったみたい)。本人はそもそも魔法が使えるということにも気づかなかったわけなのですが、この能力に気づいたラルフ伯父さんに能力を悪用され始めます…一方成長につれ、大魔法使いの片鱗を見せ始め…といったストーリー。世間知らずで、自分をうまくアピールすることも出来ず悩んでいたクリストファーが、いつしかやんちゃで時としてキリリとした表情を見せるようになるところが非常に上手いです。そうはいってもエリート、選ばれた者であるという点では、ハリー・ポッターを彷彿させるところがありますね。
魔法と冒険と成長の物語に、ダイアナ・ウィン・ジョーンズは「恋愛」という素敵なスパイスをかけてくれました。これがあるから大人は余計楽しめるのかもしれません。スタジオジブリでの映画化も決まったことだし、今年はダイアナ・ウィン・ジョーンズの年になる予感が…ハリー・ポッターというファンタジー大作で本の面白さに出逢ったお子さんはきっととても多いのだと思います。残念ながら5巻はまだしばらくお目見えしなそうなので、その待ち時間でぜひこのシリーズを読んでみて欲しいと思うのです。ぜ〜ったい面白いから! |
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【楽天ブックススタッフ 瑞】 |
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