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| 2002/9/24 |
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『夢がかなう日』
著 者:清水久美子 出版社:偕成社
発行日:2002年05月 本体価格:1,300円
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「夢をかなえる」――改めてかみしめてみると、いい響きの言葉です(よくかんでみてください)。そのお手伝いをしているメイク・ア・ウィッシュというボランティア団体があります。重い病気にかかった子供たちを対象に、その夢をかなえることを通じて、生きる力や病気と闘う勇気を持ってもらいたい、という願いを持って活動しています。
子供たちの夢は、たとえば「東京ディズニーランドに行きたい」「○○のコンサートに行きたい」「野性のイルカと泳ぎたい」といったものです。子供らしいほほえましい夢もある一方、病気でなければなんでもないだろうことが、外出も自由ではないがゆえにあこがれの「夢」となっていることもあります。
夢を持つということは、生きる希望につながります。特殊な例ではありますが、夢がかなうと決まったときから、奇跡的に病気が快方に向かった子供もいます。夢は、はかり知れない力を持つのです。
メイク・ア・ウィッシュのおかげで夢がかなったある子供が、こう言ったそうです。「おばあちゃん、夢をあきらめなくてよかったよ」。この一言が、手伝ってよかったという気持ち、そして活動を続けたいという思いの源になるのでしょう。夢をかなえる手助けをすることは、夢を持つこと、夢を持ち続けることの大切さに心を揺すられる体験をすることなのでした。そんなところにも、この活動の意義を感じます。喜ぶ子供の姿を見て、いっしょうけんめいやってよかったと泣く大人たちがいます。読みながら、私自身も何度もじんと目をうるませてしまいました。
ボランティア活動が根付いていないと言われる日本に対し、メイク・ア・ウィッシュの本部があるアメリカでは、こんな夢実現の組織が100以上もあるそうです。メイク・ア・ウィッシュの活動の取材を通して、その意義や日本社会についての考察もした阿部敦さんの本も併せて読むといいでしょう。
喜ぶ子供たちのエピソードが、「やっぱり夢を持ち続けていたい」という気持ちを思い起こさせてくれる本でした。
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【楽天スタッフ 笑】 |
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