11ヶ所ある家のドアのどれかひとつが夏に通じていると信じているネコのピート。雪がキライなピートは、冬になるとひとつづつドアをあけて確認をします。(実際にドアを開けるのは人間である主人公の役目ですが。)そしてそのドアを開ける旅をどんなに繰り返そうとも、ピートは夏への扉を探すのをあきらめません。
そして1970年12月3日・・・主人公も夏への扉を探しています。
恋人と親友に裏切られ、天職も奪われ、心の中は真冬。ひたすら夏への扉を探し求めています。そして主人公は冷凍睡眠(コールドスリープ)に興味をもちます。2〜30年ぐらいコチコチに凍って寝ておけば、目覚めたときには自分の年齢はそのままで時代だけ変わっている・・・。心の中が真冬の時には魅力的な話ですよね。時間旅行・・・面白そうです。
時間モノのSF小説なのですが、なんといっても「夏への扉」を探している人の良い主人公が魅力的。読後は爽やかな気分になれました。落ち込んでいるときに読むと元気がもらえそうなお話です。どんな状況でも「夏への扉」はどこかにある・・・それを信じていることが大切ですよね。
ネコのピートが可愛くてネコ好きの方には特にオススメ!実際この本を読んでネコにピートと名前をつけた人がすごく多いそうですよ。実はSFの基本書と言われるぐらい有名な本作品。同じ著者の作品『宇宙の戦士』はガンダムのモビルスーツの原型になったものだそうです。ガンダム好きな方は要チェック! |