旧著の『「捨てる!」技術』にはお世話になりました。整理する収納するの限界を割り切り、とにかく積極的に捨てるという主張(という印象が残っています)には、目の前がさっと晴れた気がしました。「“仮に”はだめ、“今”決める」など、まさに痛いところを突いています。その一瞬のためらいのせいで「ゴミ」をためこむことになるのを、「今すぐ判断、すぐ捨てる」という行動が解放してくれるのです。意識を180度変えてしまったと言えるでしょう。
しかし、人間、瞬発性はあったとしても、習慣を変えるには継続的な努力が必要です。あのときモノを捨てた爽快さはどこへやら、身の回りには、モノが積み重なってきました。冷静に考えれば「なんでこんなものがここにあるんだろう」なモノなのに、「もういらないとは思うけど、でも、まだ使えそうだし。こういうのを捨ててしまえばいいんだろうけど…」
そんな人たち100万人のために、日常生活の中で習慣として継続していく心構えを説いたのが、シリーズ3作目となる本書です。言わんとしていることは、捨てるのは日常的な行為である、捨てるためには日常からモノと向き合うこと、それは「メンテナンス」ということだ――かなりはしょってますが、そんな趣旨です。
モノとのつき合い方について日常のいろんな場面を例に書かれていて、こんなときはこうしよう、あんなときはこうしよう、というネタを集めてきたエッセイのような雰囲気でした。ただその分、全体を通してみると散慢になってしまった印象を私は受けたので、『「捨てる!」技術』のときのあの爽快感が得られなかったのが物足りない気分。でも、そんな地味さを受け入れるのが「続ける」ってことなのでしょうね。
というわけで、もう一度『「捨てる!」技術』を読み返したくなりました。大丈夫、あの本は「読み終わったら捨てる!」ではなく、とってありますから。あれ、でもどこにやったかな。そういえば、まさしくこんな状況について書いてありました。答えは本書p.90をどうぞ。
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