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| 2002/8/15 |
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『姫君』
著 者:山田詠美 出版社:文藝春秋
発行日:2001年06月 本体価格:1,286円
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気が付けば4〜5年前ぐらいから恋愛小説をあまり読まなくなっていました。恋愛映画もほとんど観ていません。大失恋をして「もう恋なんてしない!」といった心境にいたんです・・・とでも言ってれば可愛げもあるのかもしれないんですけど実はさっぱり違って、恋愛以外の楽しいことに集中夢中な時期だったんですね・・・。そんな訳で昔は一生懸命読んでいた山田詠美さんの本も最近はぜんぜん読んでいなかったのですが・・・久々に読んでみました。本書は短編集です。
「集中して一気に読んだ」という感じではないのですが、ドキッとするようなフレーズや、ニヤッとしてしまうような表現がたくさんあるので、途中で止められず、いい意味でダラッと、でも一晩で読んでしまいました。恋愛はいろいろなパターンがあって、他からどう見えようとそのふたりだけのルールをまもることが大切なんですよね。当たり前かもしれないけれど、忘れがちなそんなことを思い出させてくれました。ひとそれぞれの恋愛があるわけだから、自分が幸せなら人と比べることはないのです。でも人がどんな恋愛をしているのか気になるから、恋愛小説やら恋愛映画は不滅なのかもしれませんね〜。
この短編集は「肉体関係が中心となった作品を描く山田詠美」のイメージが変わりました。人を愛してしまうと、失うのが恐くなる・・・そんな一見重いテーマが都会的なカルイ雰囲気で描かれています。そして本作品で作風が少し変化したといえど、山田詠美さんの作品はどれも共通して「演歌テンション」が少ないので好きです。とにかくいつでも前しかみていない。過去にとらわれない。その姿勢、大事です。
もともとあまり落ち込まない体質の私ですが、上には上がいることも最近知りました。あまりにサバサバしすぎているのも人に理解されなかったり、恋愛においては恐がられたりもするんですよね。すべては絶妙なバランスの上に。うーむ。読書は勉強になります。質のいい恋愛小説をたくさん読むことにしましょう。 |
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