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読書日記 2004年3月31日更新
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2002/7/29
『鏡の中は日曜日』

著 者:殊能将之
出版社:講談社
発行日:2001年12月
本体価格:820円
あーびっくりした。【いつものことながらネタバレを含む恐れがありますので、未読の方はご注意!】

ミステリなので、謎解きで騙されるのは当たり前。本編の騙しっぷりも見事でしたが、本当の驚きは読み終わった後に来ました。巻末の参考図書に綾辻行人さんの“館シリーズ”が並んでいるので、ずっと疑問だったのですよ。館シリーズといえば新作が出ないことで有名な本ですが、どの建物をとっても住み難さこの上ないつくりになっています。『鏡の中は・・』も鎌倉の梵貝荘という奇天烈な建物が舞台なので、そういった建物の事を参考にしたのかと思いきや!あ〜らびっくり、参考にしているのは登場人物の名前なんです。

これを筆頭に、なんとなく(詳しくないからなんとなくとしか感じられない)新本格ミステリの数々をパロっているような気がします。新本格ファンはニヤニヤしながら読んだりしているんでしょうか?
ミステリ事情に詳しくない上、あれだけ話題になった『ハサミ男』など過去の作品を読んだことがない私は、シリーズの名探偵が誰なのか?とかそういうこともわからないので、煙に巻かれたような冒頭部分でちょっとだけ読むのを投げ出したくなったりもしたのです。

物語の主軸には“梵貝荘で十数年前に起こった殺人事件の謎解き”というのがあります。でも、この事件自体は以前名探偵によって解決ずみで、対して入り組んだ事件ではなさそうなのです。犯人もすでに服役を終えて出てきているし、世の中から忘れ去られようともしている…別の名探偵が調べ直すだけの価値があるのかわからない面白げのない事件だなぁと。でも、この話は犯人とか動機とかそういう次元の話を超えたところにありました。「何が起こっているのか?」それが最大の謎。久しぶりにパズル的要素が大きい小説を読んだので、非常に新鮮に読めました。

蘊蓄がたびたび出てきますが、読みにくくはありません。軽い気持ちで読み出した私でしたが、はやく『ハサミ男』を読みたい!という気分になっています。ところで、ミステリに詳しい方、どこでどの作品(作家)をパロっているのかを教えてください。気になって眠れなくなりそうです。
【楽天ブックススタッフ 瑞】


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