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| 2002/6/27 |
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『空想科学裁判(2)』
著 者:円道祥之/山口宏 出版社:宝島社
発行日:2002年07月 本体価格:1,200円
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確か高校生の時だったと思います『ウルトラマン研究序説』(今は文庫になりました)という本に知り合ったのは…
今となってはあんまり珍しいジャンルの本ではなくなりましたが、気鋭の若手学者たちがありえないことを題材に真面目に論じているというその設定にうぶな私は衝撃を受けたもんです。よりによって、彼らの中には素性を隠している人も多かったため「もしかして、こんなことがバレると社会的制裁を受けちゃったりするんだろうか?」とか色んなことを想像させられました。よりによって、その本を私に勧めたのが高校の先生だったという点も大変お茶目な点でしょう。
で、この『空想科学裁判』です。空想世界の登場人物たちの所行を法律で読み解くというこのシリーズ、あんまりにも馬鹿馬鹿しくて言葉を失ってしまいました。たとえばですね、ブラックジャック=もぐりの医者に代金を払う必要があるのかどうなのか?という点を考えてみましょう。違法行為に支払い義務が発生しない(だから賭け麻雀の負け分は払う必要がないと書いてあります。)ことは明らかなので、ブラックジャックにも報酬を支払う義務はなさそうだ・・と思えます。でも遺言で書かれてたら払わなきゃいけなかったり、まあもろもろいろんな法律に照らして考えるとケンカ両成敗みたいな結果が出てしまうのですよ。だから同じ高額報酬を必要とするゴルゴ13は人殺しを請け負いながらも前払いだから取りっぱぐれはない。というまあそんな話。
極論とこじつけばかりながら、そういうケースに照らしてみると意外と法の穴が浮かび上がってくるところが面白いところです。「馬鹿馬鹿しい…」と読みすすめつつも、昔習った法律を思い出してじっくり考えさせられることが多々ありました。最近はテレビでもこういったケーススタディーを面白おかしく見せる番組も増えていますよね。どんな形でも興味を持つのは良いことではないでしょうか?
空想世界の話はさておいても、実際に法律の勉強をしている現場は極論の嵐でした。(たぶん、そういう面白いネタしか覚えていないようだからダメ学生だったんでしょう。)判例集を読んでも「ほんとにこんな事件あったの!」と笑っちゃうようなことがいろいろあるので、たまに機会があったらパラパラめくってみるといいですよ。学生時代には“離婚時の慰謝料請求でいくらもらえるか”とかそんな話ばっかりしていたことを思い出しました。あの時代に“どうしたら素敵な結婚ができるか”という論議をしていたら今もうちょっと人生かわっていたかも…と今になって頭を抱えています。 |
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【楽天ブックススタッフ 瑞】 |
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