声に出して読んでみました。一人になって、ちょっと照れくさいながらも、1行1行、声に出して。最初に読んだのは電車の中で、したがって黙読でしたが、ほかっとするような言葉と、ブルーのきれいなベルーガの絵を見ていると、「ああ、こういうのこそ、声に出して読んでみたいな」と感じたのでした。
絵本というものを手にすることはほとんどないのですが、人にすすめられて、読んでみました。絵本作家のくろだこうじさんの絵に、アルフィーの高見沢さんが詩を付けたものです。高見沢さんは、子供の頃は詩人に憧れていたそうです。どこかとぼけてぽよよんとしたようなシロイルカのベルーガと少年が登場するのですが、なんと言っても絵の中の海の青が爽やかで、詩もしみじみ、繰り返し読んで味わってみました。絵本ってこういうものなんだな、と、思い出したような、発見したような、そんな気分です。
ベルーガは「未来の出会いの象徴」だそうです。きっと、詩を味わいながら、ベルーガを自分にとって大切な誰かに重ねながら読んで、あったかい気持ちになる人が多いのではないかな、と想像しました。
声に出して読むのは、なかなかいいものです。心へのしみこみ方が違いますね。できれば、天気のいい日に、公園のベンチか、芝生の上か、または、海辺のどこかに座って。…というのは夢の見過ぎかもしれません。部屋の中で寝っ転がってでも大丈夫です。 |