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| 2002/4/19 |
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『お喋り鳥の呪縛』
著 者:北川歩実 出版社:徳間書店
発行日:2002年02月 本体価格:1,800円
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理系ミステリと違うと思うのですが、北川歩実さんの小説にも蘊蓄が多数登場します。今回は言語について、疲れているときはとばし読みをしちゃう(ごめんなさい…)こともあるのですけれど、ミステリに学問への入り口が開かれているのは良いものですよね。私もずいぶん視点を広げるお手伝いをしてもらっています。(とはいえ、頭の整理が追いつかないから実用性はあまりないです)
「お喋り鳥」という名が表すように、これは天才オウムの「パル」を巡る物語です。フリーライターの倉橋の妹がひき逃げされ、意識不明の重体になります。彼女は倉橋との合作で、シナリオのコンクールに作品を応募していてそれがプロデューサー(?)の目に留まり「人気スター榊修輔主人公でドラマ化したい!」という話が持ち上がるのです。パルはある言語研究所で飼われている鳥なのですが、研究所の面々はパルを有名にすることに嫌悪感を示すのです。そして嫌がっていた人々が順々に殺されたり、事故にあったり、謎が謎を呼んで…
ストーリー冒頭、ドラマ化を狙うメンバーたちの渦巻く欲望と思惑…といった始まりだったのに、いつしか幼女わいせつ事件の犯人が出てきたり、言語研究所の後継者争いが絡んだり、新興宗教の色が見え隠れしたりと盛りだくさんに広がっていきます。それにつれて登場人物が増えていき、それ以上に複雑に人間関係が絡み合うため二日酔い明けの頭で読むには非常に厳しい小説でした。読書日記の締切の関係上、未だ咀嚼しきれていないまま書いています。1人2人キャラ立ちした登場人物がいたものの(高梨さんとか)どうも全体的に顔が見えてこず残念でした。北川さんの作品は人格や性格をテーマにした小説が多いので、もうちょっと登場人物を絞ってでもじっくり人を描いて欲しい気がするのは私だけでしょうか?
とにかく、今回については酔った頭と寝惚けた頭で慌てて読んだのであまり偉そうなことは言えません。すみません。どうしてこんな事になったかというと、同僚に借りた『雨柳堂夢咄』というマンガが殊の外面白くてそちらに夢中になってしまったからです。「ではそれの読書日記を書けばいいじゃない」という声が聞こえてきそうですね、ではそれはまたの機会に… |
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【楽天ブックススタッフ 瑞】 |
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