| <<前日の日記へ | 翌日の日記へ>> |
| 2002/4/12 |
 |
『ライフ・レッスン』
著 者:エリザベス・キューブラー・ロス/デヴィッド・ケスラー 出版社:角川書店
発行日:2001年11月 本体価格:1,400円
|
死というものを前にすると、厳粛な気持ちにさせられます。人の死。時間はそこで止まってしまいます。この世からいなくなってしまうのです。その「終末」を迎えるにあたって、自分だったらどんなことを考えるでしょう。死を控えた人達が生を振り返ることで学んだ「レッスン」について記したのが本書です。「学ぶには人生の終焉まで待つ必要がない」と。あとでひとに教わったのですが、著者はターミナル・ケア(終末期医療)に長年携わっていて、著書も多数、死生学の大家だそうです。
この本を見つけたのは、ちょっと心が弱っていたときでした。「棺桶に足を突っ込むときに後悔したくない」という言葉がありますが、今の自分を見つめるには、死から逆算してみるのもいいような気がしました。
「時間がない」という状況下では、「今をフルに生きる」ことに意識が向きます。まだ生きていることに感謝し、体験する一つ一つのことに喜びを感じ、まわりの人を愛し、自分への愛を素直に受け入れる。そして、「こういう生き方をどうしてもっと早くからしなかったのだろう」と感じる。そんな自分が想像できます。想像できるのですが、その一方で、でも時間がある(と少なくとも思っている)今、そういう生き方ができるだろうか、というのも正直な思いです。「もう足りている」「自分を幸福にするために必要なものはすべて与えられている」「幸福になるかどうかは、あなたが決めることなのだ」こんな言葉をすんなり受け入れるには、「もっと、もっと」に慣らされてきた心が邪魔をします。しかし、10が手に入らないことを不幸に思うばかりではなく、今持っている8に感謝することは、逆に前向きなことのように思えます。
人生の目的って、何なのでしょう。それは答えられませんが、今のこの自分を受け止めてくれる人も少しはいる、そのことに感謝して、ありのままの自分自身を認めてやれば、ひいては、まわりの人にも幸せを分けられる人になれるかなと、そんな気持ちになりました。私の夢は、入院したときにたくさんの人がお見舞いに来てくれること。喜びに涙して最期が迎えられたら、きっと満足です。
あとがきに「枕元に置いて折にふれてページを開きたくなる本」とありました。1か月くらいしてまた読み返すのもいいかもしれません。私に1か月後という日があるならば。 |
|
【楽天スタッフ 笑】 |
|