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| 2002/3/6 |
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『恋愛は自腹で。』
著 者:一条ゆかり 出版社:主婦と生活社
発行日:2002年02月 本体価格:1,300円
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「恋愛は自分の責任の中でするもの。男に頼った恋愛はいけません」という意味のタイトルだそうで、「有閑倶楽部」「砂の城」などが代表作の漫画家、一条ゆかりさんによる恋愛論です(でも作品は読んだことありません。ごめんなさい)。ある書店のオープニングイベントでサイン会が開かれる、というチラシを見て、買ってみました(でもサイン会の前に買ったのでサイン会には行きませんでした。ごめんなさい)。
作家の竹内義和さんが、「恋愛の達人」である一条ゆかりさんにぜひ恋愛を語って欲しい、ということで書かれたもので、竹内さんが恋愛に関する言葉を選んでぶつけ、それを糸口に一条さんがコメントする形で、恋愛について語られています。選ばれているのは、江國香織、辻仁成、林真理子、柴門ふみ、秋元康など、そうそうたるその筋の人たちの言葉です。しかし、一条さんの意見は容赦なく、含蓄のあるきれいな言葉に対しても、「えー?なに?それ」とかいうコメントがついていたりするわけです。前後の文脈を抜きにして1行だけ取り出されたその言葉に、「よーわからん!」みたいなコメントをされると、引用されたほうの立場がないんじゃなかろうか、とひやひやするほどです。特に私が読んだことのある本からの引用で、自分では「ふむふむ」と思った文に対して批判的なコメントがあると、「なんだ、これ」と反感さえついおぼえたり。
とは言っても、すべてが反対意見なわけではもちろんなくて、「これはよくわかる」というコメントが付いているものもあるし、冷静に考えてみると、一条さんの意見がもっともだと思うこともあります。そういう自分の反応の中で浮かび上がってくるのは、結局のところ、「恋愛論」や「恋愛小説」の読み手としては、漫画で言うと、目には星がきらきらの女主人公の顔が薔薇の花で囲まれているカットのような、ロマンチックな夢を期待しているのだなぁ、ということでした。
竹内さんとの対談も収められていて、また違った切り口で、恋愛観が引き出されています。読み終えて振り返ってみると、媚びることのない、一条さんのストレートな意見を読む、というのが面白さなのだな、と思い直しました。薔薇いっぱいの「恋愛って、ステキ〜」と賛美一辺倒なほうに意識が振れ過ぎた人は、こういう本でちょっとバランスをとるのも必要かな、なんて思いました。(はい。私のことです。ごめんなさい) |
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【楽天スタッフ 笑】 |
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