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| 2002/3/11 |
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『じつは、わたくしこういうものです』
著 者:クラフト・エヴィング商会/坂本真典 出版社:平凡社
発行日:2002年02月 本体価格:1,900円
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「遊び心」という言葉が一番適していると思うのです、クラフトエヴィング商會のお仕事をみていると。ファンタジーがブームになっていて、空想の世界で遊ぶ人が多くなりました。でもそういう人たちと芸術家が決定的に違うのは、実際に空想の世界の出来事やモノを作ってしまう力があることなのだと思います。
クラフトエヴィング商會という存在を知ったそもそものきっかけは、本屋さんの店頭でした。なんと説明したら良いのかわからないとらえどこのなさに惹かれ、新刊が出るたびにめくってみています。彼らの作品はとても美しく(小さな創造物や古いモノに憧れた時ってありませんでしたか?)時としてとてもノスタルジックです。新しいのになぜだかとっても懐かしい、そんな不思議なものたちがあふれています。
前作『ないもの、あります』(この本は発売と同時に大ブレイク!ネット書店では売りにくい本だなぁと思ってたんですが、びっくりしました)で【堪忍袋の緒】とか【目から落ちたウロコ】とか、聞いたことがあるけれどみたことのないモノを作ってくれた彼らの今度の作品は“人”不思議な商売の人ばかりです。例えば大切な時間に鍵をかけて管理してくれる【時間管理人】とか、何かに注意しなければならないときに警鐘を鳴らしてくれる【警鐘人】などなど。中でも、冬眠図書館の【シチュー当番】は連載時から大人気で問い合わせがあとをたたないのだと、先日お会いした平凡社のOさんが教えてくれました。
冬眠図書館とは、夏は休館していて、寒い冬のあいだのみ開いている(それも夜どおし)冬眠するようにして本を読むための図書館なのだそうです。冬眠して暖かいところで本を読むために暑い夏一生懸命働きましょう!という本好き・図書館好きにとってはよだれが出てしまいそうな素敵なプランです。(もっとも私にとっては、寒い冬のあいだ働いて暑い夏に図書館でくたーっとしているほうがありがたい)もしかしたらどこかにあるかもしれない、どこかにいるかもしれない!とイマジネーションは無限に広がっていくのです。本の最後に「わたくし」たちのネタばらしがしてあるのも見逃せません。この不思議な空気、ぜひとも一度経験してみてください! |
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【楽天ブックススタッフ 瑞】 |
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