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| 2002/2/26 |
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『がんばらないで29歳』
著 者:松原惇子 出版社:廣済堂出版
発行日:2001年10月 本体価格:1,300円
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松原惇子さんと言えば、『クロワッサン症候群』『女が家を買うとき』など、女性の生き方をテーマにした著作が思い浮かびます(ちょっと古いか)。『アンチ・「クロワッサン症候群」』という反論本も出たりして(こっちはつまらなかった)話題にもなりました。
女性の29歳というと、30を前にした、ひとつの曲がり角なのでしょうか。「普通の女たち37人の告白手記」からは、それぞれの人たちのいろんな悩みや戸惑いが伝わってきます。独身の人は、まわりが結婚していく中で取り残される気分を味わったり、仕事についても、このままでいいんだろうか、資格を取ろうか、辞めようか。あれこれ考えるのは、既婚の人も同じ。家庭や、子供や、自分の将来の生き方について。ああ、悩み事てんこもりです。迷ったときにどれを選ぶか、選ばなかったほうの10年後がどうなっているか比べられないんだから、しょうがないですね。これも正解、あれも正解。悩んでいる最中には、とてもそんな達観した気分にはなれないですが、あとで振り返ると、「あのときはあんなこと考えていたなあ」と感じるのでしょう(と、のんびり思い出せるようならいいなぁ)。
「29歳なんて、人生始まったばかり。焦ることはない」と松原さんは言います。松原さん自身、38になってから転機が訪れて、文章を書くという仕事に就いたので、その経験から出る言葉です。仮に60歳まで生きたとしても、29歳はまだ半分。それまでの人生と同じだけの長い長い年月が待っています。私としては、「そんなに長い時間をこれからどうやって過ごしていくんだろう」と、気の遠くなる思いさえしますが、それは「希望が広がっている」ということなのでしょうね。
ただ、そのためには待っているだけではなく、「行動しよう、挫折もしよう」とも言っていて、松原さんは、離婚もし留学もし仕事も辞めたし、失敗も多かったけど、いろんなものを得た、と。しかし、しかし、その一方で、続編の『がんばらないで34歳』のほうでは、継続することもえらい、結婚も長く続けるのはえらい、仕事も辞めずに続けてみよう、と書いていらっしゃる。すぐ辞めてしまうタイプの自分から見て、続ける人のえらさがわかった、と。結局のところ、いろんな意見があり、いろんな悩みがあるのだな、ということでシメにさせていただきます。よくわかりません。こればっかりは。
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【楽天スタッフ 笑】 |
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