楽天市場
ブックス
楽天トップへ
買い物かご | my Rakuten | 総合案内所 | 楽天へ出店 | ヘルプ
本・雑誌・コミックトップ楽天ブックスあなたの書斎楽空間カフェギフト懸賞プレゼント オークションフリマ
1,500円以上で送料無料  ポイントが増えるチャンス!
 注文履歴  ポイント履歴・応募  お買い物方法登録
キーワードで検索 >>本の探し方  |  絞込んで検索 >>

読書日記 2004年3月31日更新
現在の日記の件数:727件

 最新の読書日記   バックナンバー一覧  カレンダー   
<<前日の日記へ | 翌日の日記へ>>
2002/2/19
『メロス・レヴェル』

著 者:黒武洋
出版社:幻冬舎
発行日:2002年02月
本体価格:1,600円
『そして粛清の扉を』でホラーサスペンス大賞を受賞した黒武さんの受賞第1作です。続編というわけではないのですが、前作の世界観を一部引きずった近未来の物語として描かれています。前作にひけをとらない衝撃作だと思いますが、今回は前回にもまして口の中に苦いものが残りました。

“メロス”とはかの有名な『走れメロス』のメロスの事です。舞台になる世界では「7時以降の外出禁止令」が出ていて家族の団らんを国家に強要されていたり、栄養もドリンクから無理矢理採らなくてはならなかったりとちょっと壊れた雰囲気。その世界で、人間同士の絆を試すために、命と大金をかけて国家主導で行われるのがこの「メロス・レヴェル」というゲームです。大金と名誉と命を賭けて10組のペアが戦いを挑むわけですが、命を賭けたゲームということでどうも『バトルロワイアル』とイメージがかぶって仕方がありませんでした。

レヴェルにはI〜Vまでがあって、各ステージの脱落者(セリヌンティウス役)は身体の自由を奪われます。それもメロス役の人がサイコロを振って選んだものをとられる(視覚だったり聴覚だったり)というのですからさらに残酷な気がします。さらに最終レベルでの脱落者を待つのは死です。人との絆を確かめるために…という名目で開かれたイベントだったにも関わらず、ステージが進むにつれて見えてきたのは出場者たちのさまざまな確執だという皮肉なものでした。前作と違い、感情移入できるキャラクターがいなかった事もストーリーに没頭できない要因だったかもしれません。(ちなみに私が一番応援してしまったのは犬のメシアでした。動物ものには弱いのです)

命をやりとりする話の時はわかりやすい勧善懲悪構造があったほうが、あとあと気分が良いですね。もっとも、昔から友情ものとして例にあがるメロスより、武者小路実篤の『友情』の方に強い友情を覚えた私にはそもそも向かないテーマだったのかもしれません。『バトルロワイアル』に共感を感じた方には考えることが多い小説だと思います。
【楽天ブックススタッフ 瑞】


【読書日記】では、楽天ブックススタッフが自分たちの読んだ本を日記形式で紹介していきます。

新刊本・未刊本・絶版本。定番から変わった本まで、いろいろな本が登場します。ほぼ日替わり、何が飛び出すか、乞うご期待!
皆さんが読んだ本、良かった本、面白かった本も、私たちに教えて下さい。
お便りはrecommend@books.rakuten.co.jpまで



このページのトップへ

楽天ブックス トップ | ヘルプ | 買い物かご| 注文履歴| お買い物方法登録

ご意見、ご質問などは info@books.rakuten.co.jpまでお寄せください。
楽天BOOKSは SSL に対応しているので、クレジットカード番号は暗号化して送信されます。

Copyright (c) 2000-2003 RakutenBooks, Inc. All Rights Reserved.