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| 2002/2/15 |
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『しゃばけ』
著 者:畠中恵 出版社:新潮社
発行日:2001年12月 本体価格:1,500円
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ミステリ好きで妖怪も好きな【朋】ちゃんが「おもしろいですよ、イッキ読みしました」と貸してくれた本です。そういえばファンタジーノベル大賞の優秀賞受賞作だったなーと思い出しつつ読み始めたら止まらない!寝不足でも飲み過ぎでもそれ以上にページをめくりたくて必死で読みました。軽い気持ちで読んでたけど、これ良いですよ!気に入りました。(と思って在庫をみたら出版社品切れになってます。そんなもの薦めるなと怒られてしまいそうですが、その時に読んだ本を薦める読書日記コーナーゆえお許し下さい)
そういえば早いものでファンタジーノベル大賞も13回目になるんだそうです。第1回の大賞『後宮小説』を読んだときに受けた衝撃と感動が忘れられなくて未だに毎回毎回さりげないチェックをしています。実は今回もちょうど同時期に大賞を受賞した『クロニカ 太陽と死者の記憶』(あ、これも品切れてるよ)を読んでいたのです。途中だったのに、あとから読みはじめた『しゃばけ』のほうを先に読了してしまいました。
いや、とにかく登場人物がたまらなくいい味をしてるんです。身体が弱い大店の若だんなが市井を騒がす殺人者の謎解きをするというストーリーなのですが、実は若だんなを支える人(?)たちはほとんどが妖怪なのです。人間よりさらに一本気な妖怪たちは子どもの頃から若だんなを守る役割を担っていました。それには物語の後半に明らかになる若だんな出生の秘密が深く関わっています。さらには人ではないものと人の違いが明らかになっていく一方で、若だんなが精神的に成長していくという青春小説でもあるのです。謎解きあり、人情あり、妖怪あり…あー贅沢。
京極夏彦さんの妖怪ものを意識して読み始めると、軽さに物足りなさをおぼえるかもしれません。でも、この洒落っ気と軽さは本当に癖になりそうです。ぜひともシリーズ化してもらいたいですね。作品とのこういう気持ちのいい出会いがあるから、文学賞の受賞作の追っかけをやめられないんです。
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【楽天ブックススタッフ 瑞】 |
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