| <<前日の日記へ | 翌日の日記へ>> |
| 2002/10/4 |
 |
『新しいカップル』
著 者:ロベール・ヌービュルジェ/藤田真利子 出版社:新評論
発行日:2002年05月 本体価格:2,000円
|
カップルが「死ぬ」確率は50%以上、カップルの平均寿命は約9年。そう言われると、「愛は4年で終わるのが自然」と説いた『愛はなぜ終わるのか』を思い出しました。寿命が9年というのは、4年経過して自然に終わったところから、あと5年は悪あがきなのでしょうか。
「自立とは依存の対象を選ぶ能力を持つことである」という言葉が初めのほうに出て来るのですが、これが印象的でした。アイデンティティとは、帰属先がどこか、どのグループに属しているかということである、と。その「所属グループの最小単位」が「カップル」であるわけです。なるほど、そう言われてみれば、何かのグループに所属して、その中での自分の相対的な位置を認識することで、人間、安心してやっていけるのでしょう。そして、「世界がみんな敵になっても、僕だけはキミの味方だよ」なんて言って自分を受け入れてくれる人がいれば(!)、自分というものが少々揺らいだとしても、自信を持ち直してやっていけるわけです。「恋愛というのは、誰かに大きなマルをつけてもらうことである」とかいう言葉を、ふと思い出しました。その関係に依存し切るのは、これまた問題なのですが。
カップルの成立には、「神話」も重要な要素だそうで、それは、偶然の出会いを「僕たち、出会うことになっていたんだね」と言ってみたり、たまたま二つ三つの興味関心趣味が一致したことを「私たち、好みがぴったりなの」と言ってみたり、何か信じる(信じ込む)ことがあるからこそ、あまた選択肢がある中(いや、現実にはそうそうありません)、相手のことを唯一の存在と思えるのかもしれません。その「神話」に加えて、結婚などの社会的「規範」に取り込まれることで、カップルが維持されていく、と。
もう、小難しいことを、一体私は何が言いたいのでしょう。できるなら「神話」はそのまま「神話」であり続けて、そして何十年も、相手に「マル」をつけ続けていけたら、とってもすばらしいですね。…と安直な結びはいけませんが、「カップルセラピー」という観点からながめてみて、ちょっと新鮮でした。「自己治癒力」を高めることでカップルを長生きさせる…のがいいか、とっとと9年で区切りを付けるのがいいか、それは私にはわかりません。 |
|
【楽天スタッフ 笑】 |
|