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| 2002/1/18 |
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『十二番目の天使』
著 者:オグ・マンディーノ/坂本貢一 出版社:求龍堂
発行日:2001/04 本体価格:1,200円
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帯を見ると、もう、感動させようという気まんまんの言葉が並んでいます。
「最近、何に感動しただろう…」「全米が泣いた」そして、読者から寄せられた感動の声。書店でこの本を見かけたのはもうずいぶん前ですが、そのとき手
に取らなかったのは、「ほらほら、感動する作品だよ」という宣伝文句にまんまと乗せられてしまうのが口惜しかったせいもありました。が、しばらくぶり
に目に止まり、しょうがない、読んでみるか、と買い求めました。そして読んでみて…。はい。泣かされました。わたしが涙もろいのを割り引いたとしても、
あぁ、こういうの弱いのに、というツボをつかれた思いがします。
「毎日、毎日、あらゆる面で、僕はどんどん良くなってる!」「絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、あきらめるな!」-- これが主人公の少年、ノーブ
ルの口ぐせです。どちらも、有名なフレーズだそうですが、なんと前向きな言葉なのでしょう。ポジティブになるための言葉には「あきらめるな」という否
定的な言葉(否定の否定)は入れないものだと私は思っていましたが、どうやら「絶対」の繰り返しのパワーがあまりに強く、それを飲みこんでいるようです。
ためしに、口に出して読んでみてください。思わず座り直して背筋を伸ばしてしまいそうな力を感じます。
どんくさいノーブルなのですが、全然めげずに明るく何度もこの言葉を口にするので、まわりの人々もそれにまきこまれていきます。リトルリーグで、チー
ムの足をひっぱる大エラーをしでかしても、こんな前向きなノーブルだからこそ、みんな応援し、ノーブルの成長を我がことのように喜んでくれるのでしょ
う。わたしも、前向きでいるようにと、自分では気をつけているつもりですが、それは、自分にとってだけでなく、まわりの人に対しても大切なことなのだと、
改めて思いました。逆に、今自分の近くにいる人を見渡してみて、そんな明るさをもたらしてくれている人たちへの感謝の気持ちも忘れないように。
あとがきによると、出版者の社長も泣いた、担当者も泣いた、多くの社員も泣いた、翻訳者も泣いた、と涙の雨のようです。感動を押しつけてはいけません
が、変に斜にかまえずに術中にはまってしまうのもこれまたよいのではないかと、元気になった自分を見て思うのでありました。
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【楽天スタッフ 笑】 |
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