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| 2001/8/8 |
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『娼年』
著 者:石田衣良 出版社:集英社
発行日:2001/07 本体価格:1,400円
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石田衣良の新作だというので、読まずにはいられなくなって手に取りました。たまたまオビなしの状態だったので、内容をしっかり把握しないまま読み始めたのですが(タイトル見ればおおよその予想はつきますね)結構ドキドキしてしまう内容でした。
あらすじはこんな感じです・・学生生活の傍らバーテンのバイトにいそしむリョウくんは、ある日ミステリアスな女性に誘われ男娼の道に踏み込みます。(コールガールならぬコールボーイってヤツですな)お客は満たされないOLからワケありそうな夫婦まで多種多様。リョウは天性の才能があったらしく、いつしかVIP相手の男娼へと成長していく。。というお話。
この、リョウくんという人はなかなかルックスも良く人を惹きつける何かを持っているのですが、なぜか日常生活に満たされないものを感じていて、女性を退屈なものとしか捉えていませんでした。そんな退屈な男の子が男娼としての生き方が芽生えるにつれ成長していく、ある意味一種の男の子の成長過程を描くサクセスストーリーとも言えなくないのですが、まぁテーマがテーマだけあって性描写が多いので刺激的です。彼を求める女性たちは、いろいろな要求・嗜好の固まりです。この為、繊細な男の子はその欲求を精神的に処理することが出来なくなって壊れてしまう事もあるのだそうです。が、リョウくんはさらなる深淵を求めていくのでした。
もしかしたら、退屈すると言うことは満たされていないってことなのかもしれないですね。で、満たされるのを待つのでなく、相手を満たしてあげることで退屈からの脱却が出来るのかもしれません。リョウくんの退屈と通じる所が多かったせいかなんだかちょっと気持ちは分かります。さすがにコールガールになってまで満たすべきものなのかはわかりませんが。
リョウくんもなかなかいい男そうでしたが、やはり私は池袋の少年たちの活躍を楽しみに待ち続けています。早く新作出ないかなぁ・・・ |
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【楽天ブックススタッフ 瑞】 |
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