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| 2001/8/15 |
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『吉野弘詩集』
著 者:吉野弘 出版社:思潮社
発行日:1968/08 本体価格:1,165円
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私が確実に一週間に一度は読んでしまうほどの愛読書です。
感想を述べたいところなのですが、とても、とても・・・ただお勧めすることしかできません。下手に言うと、魅力を壊してしまいそうで、怖いくらいで、私の言葉ではとても追いつけないのです。特に「I
was born 」は人間なら誰でも考えさせられる一篇です。私は小学生のときに、初めてこの詩を読んだのですが、「I was born」の文法の意味もわからないのに、例えられない感情を抱いたのを覚えています。”I was bornさ。受身形だよ.正しく言うと人間は生まれさせられるんだ。自分の意思ではないんだね.”という一文。中学になり、受身形の意味を知ってからは、言葉というものについて再び考えさせられました。なぜ、英語は受身形だったのか・・・と。
この詩のすばらしさはもちろんですが、吉野弘さんの詩は本当にやさしい目線をもっています。この人は人を大切に思っているんだなぁと感じます。全ての詩で生きていくことのつらさと生きていこうとする思いの狭間がうまく捉えられていて、言葉が文字を超えるのを感じます。私は「消息」をいう詩集が好きですが、それ自体はなかなか手に入りません.ですが、この本には消息の全詩が収められています。これは、絶対読む価値があります。
ほかにも「奈々子に」や「謀反」「冬の海」「亡きKに」なども私はすごく愛読しています。やさしいことと、儚いことと、強いことと、苦しいこと、悲しいこと、そう言う感情を同時に味あわせてくれるもっとも好きな詩集です。ぜひ一度読んでみてください。
ぜんぜん言葉になっていない感想ですが、詩なんて、頭で読んだってしかたないですよね!と思って、ただただ浸ることにしています。 |
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