あまりにファンタジック過ぎるという社内の評価はありましたが、ワタクシ、ぶたぶたにハマッてしまいました。
ぶたぶたのシリーズは元は廣済堂出版から単行本で出ていて、この春から徳間のデュアル文庫に移籍したのです。で、移籍後の初書き下ろしがこちら『ぶたぶたの休日』になっています。今回のぶたぶたは、占い師の見習いをしたり、定食屋の手伝いをしたり、刑事をしたりしています。「おいおい、どうやってそんなもの持つんだ」とか「クルマの運転をすると言ったって足が届かないじゃん」とか深く考えない方が楽しめます。なんたって、ファンタジーですから。
最近仕事で出来上がり気味になったりすると、近所のペットショップで動物と戯れてみたりしています。可愛らしいものは見ているだけで癒されますね。物語の中でぶたぶたに出会った人たちも、そうやって癒されて行くのです。無難な結婚に疑問を持ってしまったOLとか、ダンナの浮気を疑う妻などが出てくるのですが、彼らはことごとくぶたぶたとの関わり合いの中で、自分の生き方を見つけていくんですね。かといって、ぶたぶたが言う言葉がそれほど説教臭くないところが非常に良いのです。
人の傷を癒すために悩んだぶたぶたが、鼻をぷにぷにつまんだり眉間にしわを寄せたり(ぬいぐるみだから、しわが寄った気がするだけなんですけど)する姿を見るだけで、なんとなく救われた気持ちになるようです。
そうそう、ぶたぶたファンにとって見逃せないのが、今回遂にぶたぶたの家族が姿をあらわします。ぬいぐるみの家族っていったい・・・という疑問を解くことが出来ました。ま、ぬいぐるみがごはんを食べてしまう世界ですからなんでもありですけどね。相変わらずの癒し系小説。お疲れ気味の方にはおすすめです。 |