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| 2001/6/5 |
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『ネバーランド』
著 者:恩田陸 出版社:集英社
発行日:2000/07 本体価格:1,500円
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最近新しい本を読んでいないなーと思っていたのですが(気に入った本は何度も何度も読み返すタイプなので、あまり新しい本を買わない私)、7月からTBS系でドラマ化されると聞き、この小説を手に取ってみました。
舞台は男子校の学生寮。それぞれの事情を抱えて、年の暮れになっても家に帰ることのできない4人の少年が残った7日間。一人一人の持っている秘密が順番に告白され、寮に出現する亡くなった生徒の幽霊の謎などが明らかになっていきます。
作者あとがきによると、この小説は名作漫画「トーマの心臓 (萩尾望都・著)」へのオマージュとして書かれたとのこと。男子校・寮生活・同性への思慕の念など、いくつかの共通点がありますが、この小説の読後感は意外にもさらっとした感じでした。1日目で感じたどこか不気味な雰囲気が、7日目にはすっかりさわやかな雰囲気に変わっていたのが印象的。もっとどろどろした展開になるのかと思いきや、それぞれに重いトラウマを抱えた少年たちが、割とあっさりと次のステップへ踏み出していく(根本的な解決はみないにせよ)のでちょっと拍子抜けの感もありでした。
ちなみにドラマ版キャストは美国=今井翼(ジャニーズJr.)、光浩=三宅健(V6)、寛司=村上信五(ジャニーズJr.)、統=生田斗真(ジャニーズJr.)、岩渕=田中聖(ジャニーズJr.)、とジャニーズ事務所のタレントさんばっかりですが、この世代のナイーブな美少年を演じる俳優を思い浮かべてみると、やはりこういうキャスティングにならざるを得ないような気もします。その他にも、設定が冬休みから夏休みになり、原作には登場しない寮母役として野際陽子が出演するあたりはドラマならではの味付けがされているようです。
原作を読み終わってからドラマを見るもよし、ドラマを見てから原作を読んでみるもよし。しかし、たった7日間の出来事がどのような連続ドラマになるのか、興味津々です。 |
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