| <<前日の日記へ | 翌日の日記へ>> |
| 2001/4/13 |
 |
『適者生存-長谷川滋利メジャーリーグへの挑戦1997−2000』
著 者:長谷川滋利 出版社:ぴあ
発行日:2000/12 本体価格:1,500円
|
先日の弊社スタッフ助さんの大野豊「全力投球」に続く、投手シリーズ第2弾。この本は、恥ずかしながら楽天ブックスで買ったものではない。ぴあトークバトルスポーツ快楽主義に行ったときにサイン入りで購入した。コーディネーターに金子達人氏、ゲストがこの本著者、長谷川滋利氏という取り合わせ。(金子達人といえばサッカーって観じだよね)ホント、ラッキーだったのだが、席は一番前、長谷川選手とも手が届くよう場所であった。
トークバトルの時には、この本を読んではいなかったのだが、話を聞いているだけで野球選手としてだけでなく人間として非常に賢い人であることがわかった。考えが非常にまとまっており、話し方はわかりやすく、理詰めで考える戦略家タイプであることがすぐにわかった。それでいて、嫌味の無い「おもろい」関西人というところに好感を持ったことを覚えている。
長谷川滋利投手といえば、先日、メジャー2度目のノーヒットノーランを達成した野茂英雄投手の次にメジャーリーガーになった投手であるが、(正確に言えば、村上雅則投手がいるので3番目)いい意味で期待を裏切った選手であるとも言える。プロ野球解説者のほとんどは、野茂投手の成功とは裏腹に、「長谷川には無理だろう」という意見を当時唱えていたはずである。
長谷川自身も「僕は、いつでも『そこそこ』という言葉がつくんですよ。大学に行った時もそう。いつでもそこそこはやるだろう、と思われる人間なんです。」と述べている。プロの解説者が、「無理」と言ったのには、フィジカル面で長谷川投手に強みが見出せなかったからでしょう。野茂のストレートとフォークのコンビネーション、伊良部のファストボールに比べれば、特筆すべきものがなかった。(とは、言ってもドラフト1位なので、一般レベルで言えば凄い選手であることは、周知の事実である。)
長谷川投手の強みは、目に見えるフィジカル面ではなくメンタルな部分、つまり、この本の題名にもなっている適者生存=アジャストメントに優れたところである。アジャストメントするための確かな戦略を持ち、その戦略を実行に移せる強さを持っていることである。本書のコメントを引用するなら、「僕は、ただただ夢を追いかけてアメリカに渡ったわけではない。勝算があったからこそメジャーに挑戦したのだ。」「自分には超一流にはなれないが、一流にはなれる。」というところに端的に表現されるであろう。長谷川投手は、自分自身を非常に的確に把握している。的確に把握しているからこそアジャストメントが可能なのである。成功のプロセスを過去の経験から完全に自分のものにしてしまっている。
プロフェッショナルの言葉には、畑は違えども、非常に得るものが大きい。長谷川投手の将来展望は、ダイナミックである。吉本興業と契約しているのもその大きな夢に向かっての布石であるという。トークを聞き、この本を読み、私の中で、「長谷川は何かしでかす」存在となった。
※この本の7章で、長谷川投手からイチローへのメッセージが記されている。一読の価値あり。 |
|
【楽天ブックススタッフ toto】 |
|