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| 2001/1/5 |
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『まど・みちお』
著 者:kawade夢ムック 出版社:河出書房新社
発行日:2000/11 本体価格:1,143円
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まど・みちお、この名前を知らなくても「ぞうさん」「やぎさん ゆうびん」「一ねんせいになったら」などの童謡はご存知の方も多いかと思います。童謡、詩、文章、数多くの作品を掲載し、阪田寛夫さんとの対談や、豪華な執筆陣が美しくたくみなことばでその魅力を伝えてくれる、一冊まるごとまどさんの本。皆さん、まどさんが好きなんだなあ、と微笑ましくなってしまう。児童文学誌『飛ぶ教室』のファンであった私には、当時のまど・みちお特集の話も懐かしく、転載された文章で、おぼろげな記憶が蘇ったりしました。
「おはながながいのね」と、からかわれたぞうのこどもは「そうよ母さんもながいのよ」と言い返す。ぞうがぞうとして生かされていることの誇りに胸を張って…。作者ご本人による解釈なので異論をはさむ余地はないのですが、少々、意外ですね。やさしいことばで語られるものが、かならずしも稚いということはなく、真理を端的にあらわしていたり、どきっとするような世界観を見せてくれることもあります。
楽天ブックス開店のための忙しい日々が続いています。気持ちが疲れて弱ってしまった時でも、それゆえに染みとおってくる言葉もあり、本を読み続けています。まどさんのことばもまた、とても優しく、対象を慈しみ、思いやりに溢れている。易しいけれどゆたかな言葉に、虚をつかれては、微笑せざるをえない。ことばの効用について、ふと考えたりしています。 |
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【楽天ブックススタッフ 知】 |
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