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| 2001/1/26 |
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『ライオンハート』
著 者:恩田陸 出版社:新潮社
発行日:2000/12 本体価格:1,700円
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スマップのライオンハートが流れる昨年末発売になった本です。(結構旬ですね、キーワード的に)恩田さんはこれまでもいろいろなジャンルに挑戦してきたことで有名ですが、その彼女がラブストーリーを書いたというので注目していました。装丁が黒、いやに地味だな・・なんて思ったのですが、いやはや嬉しい裏切り。中身の扉絵がとっても素敵なんです。本そのものもハードカバーではなくて同じ新潮社のクレストブックスシリーズみたいな雰囲気です。とにかく小憎らしいほどおしゃれ。
内容は小説新潮に連載されていた連作集になっています。「エアハート嬢の到着」「春」「イヴァンチッツェの思い出」「天球のハーモニー」「記憶」と、分かれているのですが、各章の扉絵に素敵な絵がカラーで入っています。それが何かは手にとってのお楽しみということで・・・
時代を超えて、出会うことを望み続ける二人の魂があります。なぜ惹かれあうのかわからない。また、なぜ結ばれないのかもわからない。皮肉なことに出会った瞬間、もう別れの時が近づいていることを認識するのです。それは死であったり、夢の終わりであったりします。そして二人は人生のどこかで交差しあうたび、レースのハンカチを贈りあいます。“from
E.toE. with love”「わたしのライオンハート」という言葉とともに・・
両方とも魂が共鳴して惹かれあうお話ということでテーマ的には先日読んだ『リセット』と似ています。ただ、こちらのほうは起点も理由も全くハッキリしないところが一つの謎として引き継がれていきます。もちろん本当に二人は結ばれないのか?という問題はもっとやきもきする点ですが。もしかして細胞も恋を記憶するのかもしれないなぁと考えているのですが、その辺はどうなんでしょうか?こんなことが書いてある本があったら是非読んでみたいものです。恋を記憶する細胞なんてものがあったら、ちょっと素敵な気がします。久しぶりに泥臭くない(非現実的ってことです)恋愛小説を読んだ気がします。考えてみると中学生ぐらいってこういう夢みたいな恋愛小説を漁るように読んでたんですよね。(ほとんどがコバルト文庫でしたが)ああいった恋に恋する季節の女の子たちに絶対読んで欲しい一冊です。 |
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【楽天ブックススタッフ 瑞】 |
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