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読書日記 2004年3月31日更新
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2003/1/31
『デキる人の法則』

著 者:ティム・サンダース/若林暁子
出版社:角川書店
発行日:2002年12月
本体価格:1,500円
Yahoo!の人の本を紹介することに、楽天として心がぴくっと動くのは否めません。でも、よいところは謙虚に見習うことにいたしましょう。

帯には華々しいことが書いてありました。Yahoo!の頭脳として活躍する著者が「ラブキャットの法則」を伝授。時代が求めるデキる人になる――とのことです。えーっ?と思いつつ、でも、ページを開いてまず「はじめに」の5ページで、私はくらっと来てしまい、「はい、先生、何でも教わります!」と尻尾を振る状態でした。そこに登場するのは、すごく優秀なのに相手に対して攻撃的にふるまってしまう、クリスという男の人でした。「全体的に、二流の出来だ。こんな仕事をしてもらうためにあなたがたを雇っているなんて信じられない」と、コンサルタントとのミーティングの席で、リサーチの重大な欠点をびしばし指摘したクリスは、「狂犬」というあだなをつけられます。クリスは本当はやさしいところもあるのに、仕事上ではそんな態度なので、浮いてしまってつらい思いをしています。そんな彼に著者がアドバイスしたことは、かわいい猫、「ラブキャット」になること。知識を共有し、ネットワークを共有し、思いやりを共有すること、これが著者の言う法則です。

今の世の中、本人の実力もともかく、どれだけ人とつながりがあるかも重要な要素であると、どこかよそでも見かけました。テクノロジーの急速な変化が、ビジネスのやり方を変えてしまったと。知り合いが多く、人のネットワークが豊富であれば、電話1本「やあ。ちょっと困ってるんだけど助けてくれない?」でいろんなことが済んでしまいます。また、売り上げも大切だが、顧客満足度を上げること、顧客の維持が重要であるとか。これも、顧客との「関係」、言うなれば「愛」の重視かもしれません。EQやコーチングなどが注目されるのも、「愛」につながることなのかなーと、そんなことまで思いが泳いで行きました。

この本の中では、「ビジネス愛」が一つのキーワードです。著者曰く、「今まで読んだ中で、愛についての最高の定義は『愛とは、他の人の成長を無欲で励ますこと』(ミルトン・メイヤロフ)。他の人が可能な限り良い人になれるように手を貸すことができる人は、自分もまた成長できる」とのことでした。この言葉が、「ラブキャットの法則」のベースである「愛」を説明しているように思えます。著者自身、「配慮」「慈悲」「思いやり」よりも「愛」を使うほうが好きだと書いています。そしてふと原題を見ると、「LOVE IS THE KILLER APP」。これです、これ!「愛」という言葉が「デキる人の法則」で隠れてしまったのがもったいない。「愛こそ最強のアプリケーション」という訳もありましたが、私の印象からすると、力強くストレートに――「愛こそキラー・アプリだ!」
【楽天スタッフ 笑】


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新刊本・未刊本・絶版本。定番から変わった本まで、いろいろな本が登場します。ほぼ日替わり、何が飛び出すか、乞うご期待!
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